月次アーカイブ: 10月 2018

長い間心臓外科で虚血性心疾患を治療していた母が亡くなった時に、遺品である着物の処分に困りました。普段から着物を着ることの多かった母は、洋服の数が非常に少なかったので、洋服は燃えるゴミとして処分いたしました。しかし、着物については祖母から譲り受けたものもありましたし、なぜか人の魂が宿っているような気がして自分では処分できなかったのです。

そこで、先祖代々のお墓をお世話になっているお寺さんへ相談に出向きました。すると、「お焚き上げ」によって着物を供養してくださるとの返答をいただきました。私共と同じように遺品のお焚き上げを依頼された他の檀家様の物と一緒に、一年分をまとめて供養しますとのこと。それは良かったとほっと胸をなでおろし、お焚き上げを依頼しました。

数日後に着物をお寺さんへ持参して、お礼として10,000円を納めさせてもらいました。このお礼の金額が妥当なのかどうかはわかりませんでしたが、知人の経験を聞いて算出した金額でした。お焚き上げの日程はその時点では明確になっていませんでが、立ち会う方は少ないと聞きましたので、私どもも立ち合いはしませんでした。それからしばらくしてお寺さんへ足を運んだ時に「供養させていただきましたので」と聞き、母の魂が供養されたと感謝の気持ちが溢れました。