月次アーカイブ: 5月 2018

私は父子家庭だったので祖母が母親代わりになり、実家で父と祖母と一緒に暮らしていました。祖母は生前あまり綺麗好きな方ではありませんでした。実家は5LDKだったのですが、そのうちの二部屋はゴミで一杯で足の踏み場もありませんでした。
私が汚いからこの部屋のゴミを片付けようと何度も言っても祖母は全部大事なものだからと全く聞く耳を持ってくれませんでした。
そして部屋を綺麗にできないまま何年も経ち祖母がこの世を去りました。
数日間は悲しい気持ちになっていました。何週間か経って悲しさも薄れてきて、遺品整理…というかゴミの片付けをしなくてはという気持ちになり、やっとゴミで一杯の部屋を片付けることになりました。
どんなゴミがあるのかは今まであまり気にしてはいませんでしたが、片付けながら見ていると、空のペットボトルや空のプリンの容器、そういった使い道の無いゴミばかりで溢れていました。奥に進んでいくと、私が小さかった頃に描いた絵や、写真なんかが箱に入っていました。ゴミと一緒になっていたのは悲しいですが、こんな小さかった頃の絵をずっと取っといてくれていたことに涙が出ました。
今はもう二部屋とも綺麗になりましたが、その箱の中に入っていた絵や写真は捨てずに大事に取っておいています。